私、こんなに彼のことが好きだっけかな?
料理が苦手な妻と、どんな出来でも「美味しい」と褒める夫。彼の唯一のリクエストは、彼女の不格好な卵焼きだった。平凡で優しい日常、海外出張による別離、体調不良と涙の夜。夫のあまりにもまっすぐな態度に彼女は気づく…
#エモチックロマンス
#彼は必ず即答する『卵焼き』と
#広ヒロスケ

彼は必ず即答する『卵焼き』と
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私は料理が得意じゃない。
自分でも呆れるくらいの不器用で、結婚してから毎日料理をしているのに、さっぱり上達しない。料理は段取り勝負とよく言うけれど、私には、そのダンドリが難しい。同じものを作ったつもりでも、不思議、必ず違う料理になっちゃう。なんでなんだろう?
もっと不思議なことがある。
それは、夫が喜んで食べてくれること。一口食べて、驚いたように『美味しい』といい。途中でまた『やっぱり美味しい』という。なんども『美味しい』を連呼して、最後まで食べ終わって。
「あー、今日も美味しかった」と、笑ってくれる。
大した料理でないことは、自分が一番よく分かってる。それでも、夫の食べっぷりを見ていると、うれしくなって、明日は何を作ろうかと考えてる。献立を考えることは、しんどい仕事。あれこれ悩む。料理本をみたり、テレビの料理番組をみたり、ネットで検索したり。色々調べているうちに、クタクタになっちゃって、考えることが面倒になる。それで、結局は作り慣れた料理にしちゃってる。
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